「アフィリエイトに挑戦したいが、1からサイトを作るノウハウがない」
「既にリピーターがついているサイトで手早くアフィリエイトを始めたい」
そんな方におすすめしたいのが、アフィリエイトサイトの買収です。
今回は、サイト売買の概要やメリットなどについてご紹介しましょう
コンテンツ
アフィリエイトサイトの売買とは?
サイト売買(サイトM&A)とは、既存のウェブサイトを商品として売買する行為のことです。
記事などのコンテンツはもちろん、サイトの知名度やリピーターを含めての売買となるため、サイトの育成にかかる費用や手間を大きくカットすることができます。
アフィリエイトを手早く始めたい人におすすめです。
サイト売買はどのように行われる?
サイト売買の多くは、「サイト売買サービス」を専門とする仲介業者を通して行われます。
まず売り手は、売却したいサイトを仲介業者のホームページ等に登録して購入希望者を待ちます。
次に買い手が、仲介業者からの紹介やサイトチェックなどを通して、購入したいサイトにあたりをつけます。
双方の希望がマッチしたら、仲介業者のサポートを受けつつ価格や条件の交渉に入り、契約の締結をもってサイトが譲渡される、という流れが一般的です。
なお、売り手と買い手同士のみで交渉を行うことも可能ですが、第三者不在の取引にはリスクと労力が伴うため、注意が必要といえます。
サイト売買のトラブル例としては、先方の言い値のままに高額すぎる買収額を支払ってしまったり、特殊なサイトの場合、譲渡契約書で競業避止義務を定めなかったばかりに、サイト買収後に売り手が似たようなサイトを立ちあげて顧客を持って行ってしまったということが挙げられます。
また、「サイトを購入したにもかかわらず一部の権利が譲渡されなかった」「サイトの売上や会員数が虚偽だった」などの悪質なケースも起こりえます。
サイト売買の際は、できるだけ専門知識を有した第三者の仲介のもとで取引を進めるようにしましょう。
知識の面でも頼ることができますし、契約書など枠組みもしっかりと作成されています。
大きな売買の場合は第三者の仲介業者と顔を合わせて相談するということもおすすめです。
なぜ利益の出ているサイトが売却されるのか?
アフィリエイトサイトの値段は水物ではありますが、月間利益の12ヶ月~15ヶ月分ほどが一般的です。
購入するサイトの収益によっては高価な買い物になるからこそ、買い手としては「売り手がサイトを手放す理由」が気になるところ。
利益の出ているアフィリエイトサイトが売却される理由は、主に3つあります。
1つめは事業撤退のため。
アフィリエイトサイトを運営していたものの、「メインの担当者がやめてしまった」「社内のリソースを他のサイトに集中させたい」「アフィリエイトを本業にしていたが、サラリーマンに戻りたくなった」などの理由で売却を決めるケースです。
中には事業の撤退とともにサイトを閉鎖したり、放置したりする場合もありますが、誰かにサイトを売ることで資金の回収をはかろうとするケースがこれにあたります。
2つめはサイトの売却を仕事としているため。
アフィリエイトサイトをいくつか作成し、軌道に乗せたところで売却する一連の流れを事業としているケースです。
「新しいサイトを立ち上げることは得意だが長期的なコンテンツ制作やマーケティングは苦手」という理由で売却する人もいます。
3つめは、何らかのペナルティを受けたor受けそうなため。
検索エンジンの表示順位をグレーなテクニックで釣り上げる「ブラックハットSEO」をしている場合です。この場合、Googleからペナルティを受ける場合があるので、早めに売り抜けたいと考える人もいます。
上記3つのうち、特に注意したい売却理由といえます。
詳しくは後述の見出し「サイト買収にあたって気をつけるべきポイント」にまとめましたので、そちらもご覧ください。
このように、サイトを売却する理由ひとつとっても、売り手によってさまざまな事情があります。
サイト買収初心者によっては「本当に買っていいサイトなのか」「自分で運営していけるのか」を判断しきれないことも多いので、困った時は無理をせずに仲介業者のサポートを受けるようにしましょう。
こんなひとにサイト売買はおすすめ!
まずアフィリエイトサイトの「買収」は、金銭的に余裕がある人や、アフィリエイトサイトの運営経験がある人におすすめの手法です。
これはアフィリエイトを含むすべてのサイトに言えることですが、サイトは集客ができるようになるまでに多くの手間やコストを要します。
サイトを買収すればこれらの手間を削減し、アフィリエイトのコンテンツ制作やSEO対策などに集中することが可能です。
すでにノウハウを持っている業種のサイトであれば運営もしやすいほか、自分が所持しているサイト同士をリンクさせて、顧客の流入を狙うこともできます。
最小限の手間で事業を広げられる点がメリットです。
一方「売却」は、サイトを複数運営していて事業整理をしたい人や、すでにアフィリエイト事業で一定の利益が出ている人などにおすすめです。
売却のメリットとしては、作成したサイトを無駄なく資金に換えられることが挙げられます。
「事業撤退したい」「飽きた」などの理由でサイトの運営が難しくなった時はもちろんのこと、大手の競合サイトができてしまった時や、自分の手には負えないほどサイトが大きくなってしまった時にも売却は有効な手段といえるでしょう。
サイト買収にあたって気をつけるべきポイント
コンテンツやリピーターもあわせて譲渡してもらえるサイト買収には多くのメリットがありますが、一方で気をつけるべきポイントもあります。
検索エンジンのペナルティーを受けていないか
インターネット上でサイトを閲覧するには、グーグルをはじめとする「検索エンジン」を経由する必要があります。
より多くの人に自分にサイトを閲覧してもらうためには、できるだけ良質なコンテンツをサイト内に盛り込み、検索エンジンの上位に自分のサイトを表示させることがポイントです。
しかし、中には自演リンクを多く設置したり、キーワードを大量に折り込んだだけの低品質なコンテンツを掲載したりといった「禁じ手」を使って、不当にサイトの表示順位を押し上げようとする人もいます。
このようなNG行為をした場合に発生しやすいのが、ペナルティです。
具体的には、サイトの表示順位が暴落したり、サイトそのものが検索エンジンから消滅したりなどの罰則が発生します。
ペナルティを受けているサイトは収益を上げにくいばかりでなく、将来的にサイトそのものがなくなってしまうリスクもあります。
買収後にサイトが消滅してしまったら、新しい事業を始められないばかりでなく、投資の回収を行うこともできません。
買収にあたって特に気をつけてチェックしたいポイントといえるでしょう。
サイトのジャンルは下火でないか
アフィリエイトの収益は、サイトで取り扱っているジャンルの知名度やニーズの影響を受けやすいという特徴があります。
人気の高いジャンルを狙えば売上もあがりやすくなりますが、反面、ブームの終わりとともにサイトの収益が減少してしまうことも……。
サイトの売り手の中にはジャンルのニーズの降下を察知し、「利益があるうちにキャッシュに換えてしまおう」と判断する人も多くいます。
アフィリエイトサイトを買収する際は、ジャンルの人気の動向について事前にチェックしておくことをおすすめします。
もし自分で判断が難しい場合は、サイトのデューデリ(投資対象の価値を評価する作業のこと)を行ってくれる仲介業者のサポートを受けるようにしましょう。
後述の見出し「サイト売買サービス5選」に有名な仲介業者をまとめたので、そちらも参考にしてみてください。
サイト更新が可能か
「アフィリエイトサイトは一度軌道に乗れば放置していても稼げる」という説もありますが、やはり定期的な更新は必要になります。
取り扱っている商品が生産終了になった時はもちろんのこと、新商品の投入や商品情報の変更があった際にも、すみやかに情報を更新しなければなりません。
あわせて、サイトの収益をあげるマネタイズ手段もブラッシュアップしていく必要があります。
サイトを買収する際は、「自分が更新できるジャンルかどうか」や、「サイトの運営の手間や時間がとれるかどうか」を踏まえたうえで行うようにしましょう。
サイト売買サービス5選
「アフィリエイトサイトを買いたい」「売りたい」というニーズを受けて、昨今は特色の異なるさまざまなサイト売買サービスが登場しています。
サイト売買サービスには主に、買い手へのサイトの紹介などをメインに行う「マッチング型」と、紹介に加えてサイト査定や売買交渉のサポートも行う「コンサルタント型」、希望に沿ったサイトの発掘から査定、交渉、契約書の作成までをすべて代行する「トータルサポート型」があり、後者になるほど利用手数料が高くなります。
人気のサイト売買サービスを5つご紹介しましょう。
サイトストック
株式会社サイトストックが運営するサイト売買サービスです。
売り手と買い手のマッチングサポートのほか、売上やコンテンツの質といった評価指針をもとにサイトの価値を査定するデューデリサービスや、自社名を伏せたまま買収希望サイトにアプローチできるサイトハンティングサービスなども提供されている点が特徴といえます。
また、カテゴリ分けをはじめとするサイトユーザビリティの高さや、知名度が高いところも魅力のひとつです。
利用者が多いことから買い手にとっては希望のサイトが見つかりやすく、売り手にとっては早い成約が見込める点などもメリットといえます。
・手数料は利用スタイルによって異なる
サイトストックのサービスには、価格交渉を当人同士のみで行うかわりに手数料が安い「直接交渉」と、手数料は割り増しになるものの売買の交渉の際に専門家のサポートがつく「仲介交渉」があります。
いずれのタイプにおいても買い手・売り手双方に成約額の3~10%(最低額54,000円)の手数料が発生するため、お互いに話し合ったうえで利用スタイルを決めることをおすすめします。
サイトキャッチャー
株式会社Faber Companyが運営しているサイト売買サービスです。
売り手と買い手が直接交渉を行う「直接交渉プラン」と、担当者に交渉を任せる「サイト売買仲介プラン」があり、自分に合ったスタイルを選ぶことができます。
また、運営元である株式会社Faber Companyはウェブサイトのコンサルティングを行っている企業でもあります。
買収前のサイト査定力の高さはもちろんのこと、買収後のサポートも充実しているところが魅力です。利用手数料の最低額は5万円(税別)となります。
サイト売買Z
株式会社スモールラボを運営元とするサイト売買サービスです。
サイト売買経験者が立ち上げたサービスで、中小規模サイトの仲介に強いところが特徴といえます。
利用手数料の最低額は1万円(税別)であり、他のサイト売買サービスと比べてリーズナブルな点も魅力です。
▼サイトM&A
インターネットインフラ事業の国内シェアNo.1を誇る「GMOインターネット株式会社」が運営しているサイト売買サービスです。
収益率の高い高額サイトの売買が行える点が大きな特徴で、売買できるサイトの種類も豊富に揃っている点が魅力といえます。
希望に沿ったサイトの提案をはじめとして、先方との面談の日程調整や、交渉の立ち会い、売買契約締結までを専任コンサルタントが手厚くサポートするため、「サイト売買のことはよくわからない」という人にもぴったりといえます。
利用手数料の最低額は30万円(税別)です。
サイトレード
ウェブサイトのM&Aを得意とする「株式会社ゼスタス」が運営しているサイト売買サービスです。
サイト探しから最終的な譲渡までをトータルサポートしているほか、法人同士のサイト売買に特化している点が特徴といえます。
利用手数料の最低額は30万円です。
このように各サイト売買サービスには、紹介できるサイトの規模や、売買の交渉の進め方、成約に際して発生する手数料の額などに違いがあります。
自分の希望するサイトのイメージと予算に合った仲介業者を選んでみてくださいね。
サイト売買まとめ
サイト売買の概要や魅力についてご紹介しました。
サイト売買サービスの利用手数料は、「サイトの売買が成立した時」に発生します。
サイト売買サービスへの会員登録や、売却案件の閲覧などには費用がかからないので、売買を検討する際は一度各仲介業者のホームページを比較してみてはいかがでしょうか。
■参考URL
サイトストック:http://sitestock.jp/index.html
サイトキャッチャー:http://sitecatcher.net
サイト売買Z:http://www.site-z.com/
サイトM&A:http://www.sitema.jp
サイトレード:http://www.site-trade.jp