アフィリエイトの始め方⑥〜アフィリエイト記事の書き方〜

サイト・ブログの作成が終わったら、いよいよ記事を書く段階に入ります。

記事作成でのポイントは、最初から100%の完成を求めないことです。

たとえ70%の完成度でも構わないので、記事を公開していきましょう。

手直しは、後からいくらでもできます。

*アフィリエイト歴10年以上のベテラン塾講師である矢野朋義(やの・ともよし)さんと、密本花桜(みつもと・かおう)さんにアフィリエイトの始め方について執筆いただいております。

 

アフィリエイト記事作成の作業の流れ

アフィリエイトは、ただ単に日記を書いて、そこに広告を貼れば成約するというものではありません。

Googleなどの検索エンジンを意識し、なおかつ、実際に検索するお客さん(=ユーザー)がどんなキーワードで検索するのかを考えるなど、戦略が必要になります。

 

主な流れは以下の流れです。

 

  1. ターゲットを決める
  2. キーワードを決める
  3. 広告を決める
  4. 記事を書く

 

記事を書くのは最後です。

材料がそろわないうちに、いきなり書き始めても、いい記事は書けません。

 

また、初心者の場合は、先に広告を決めてしまうと、記事に何を書けばいいか分からずに手が止まってしまう人がいます。

それを防ぐためにも、ここでは先にターゲットを決める方法で説明していきます。

 

記事作成に慣れてくると、最初に広告を決めてからターゲットを決めていくなど、順序を入れ替えることもできるようになります。

最終的には、あなたが作業しやすい順序で進めていけばOKです。

 

ターゲット選定

ターゲットとは属性のことです。

自分の作るサイトやブログのテーマは、どんな属性の人が読むのかを、最初に考えておく必要があります。

男性なのか、女性なのか、20代なのか40代なのか、それによって大きく文体を変える必要があるからです。

 

ターゲットが、20代ギャルだった場合は、ギャルが使う言葉で書く方が説得力があります。

逆に、性病(検査キットはアフィリエイト報酬が高い)などがテーマの場合は、悩みが深刻なので信頼感のある記事に仕上げないといけません。まじめな文章を書く必要があります。

このように、ターゲットを意識することは、成約を目指すうえで非常に重要になります。

 

記事タイトルにはキーワードを入れる

稼げていないアフィリエイターの多くが、記事タイトルにキーワードを入れていません。

検索エンジンは、記事タイトルにどんなキーワードが入っているかを分析して、順位づけをしています。

検索エンジンからの集客を目的としているので、記事タイトルに狙うキーワードが入っていないと、上位表示ができないばかりかアクセスすら来ないのです。

 

キーワードの選び方としては、悩みか商品名(サービス名)を使うのが王道です。

簡単なのは商品名です。

検索エンジンで商品名を入れて検索するお客さんは、実際にその商品を使っている人の感想や口コミを知りたいケースが多いです。

「商品名+口コミ」や「商品名+成分」などは鉄板キーワードです。

こういったキーワードで検索する人は購入するために背中を押してもらいたいお客さんが多いので、成約率も高くなります。

 

購入につながりやすい鉄板キーワードは、ライバルが多いというデメリットがあります。

人気の商品名を使ったアフィリエイト記事は、上位表示すれば稼げます。

ライバルは多いですが、初心者でも積極的に狙っていきたいところです。

 

また、少し難易度があがりますが、悩みのキーワードから、アフィエイト広告に落とし込むという方法もあります。

悩みは人間誰しもあります。

 

例えば、まつエクのしすぎでまつ毛が少ないことに悩んでいる女性の場合、どんなキーワードで検索するでしょうか?。

 

「まつエク まつげ」

「まつエク 自まつ毛 抜ける」

「まつエク 自まつ毛 減る」

 

このようなキーワードが予想できます。

これらのキーワードを盛り込んだ記事タイトルを考えるのです。

 

例えば

「まつエクのしすぎで自まつ毛が抜ける!解決方法ってあるの?」

「まつエクで自まつ毛が減る!何で?原因と解決方法」

 

これに合う広告はないかなと次のステップで考えるわけです。

 

悩みキーワードは、悩みそのものを具体的にキーワードにしていきます。

キーワードによってはライバルが少ないこともあります。

あなた自身が体験したことのある悩みであれば、リアルなキーワードで集客することができるので、より成約率が高い記事を作成できます。

 

広告を決める

ターゲット+キーワードが決まったら、次はそれにふさわしい広告を決めます。

 

ASPの管理画面から興味のある広告を選んだり、新着広告から探すのもおすすめです。

ターゲットとなる人物が検索してきた目的を達成したり、悩みを解決できるような広告を選びましょう。

 

次に、選んだ広告の販売ページを見て、成約しやすいポイントがどれくらいあるかをチェックします。

最初のうちは、第4章で紹介した販売ページのチェックポイントを1つでも多くクリアしている広告を選びましょう。

 

報酬単価が1万円を超えるような高額報酬案件は初心者には難しいので、最初は高くても1件3000円くらいまでの広告がおすすめです。

 

悩みの場合は、少し考えないといけません。

悩みを解決する商品やサービスが複数あった場合、最初から高額報酬狙いで美容サロンなどを紹介しても、心理的ハードルが高くなかなか成約しづらいです。

報酬単価が高い広告は、難易度も高いことが多いです。

 

広告選びに迷ったら、思い切ってASPに相談してみると、適切なアドバイスをもらえます。

 

ここでは、さきほどの「まつエク 自まつ毛 抜ける」という悩みキーワードで、それを解決する広告を探してみます。

 

Link-Aに「湘南美容ロングラッシュリッチ」という広告があります。

まつ毛専用の美容液という非常に面白い商品です。

根本にしっかりと塗れる構造と、湘南美容外科のスタッフも愛用ということで、説得力もあります。

販売ページをみても、非常に女子力の高いキレイな作りです。

また、報酬も2,200円と悪くありません。これを紹介してみることにします。

 

まつ毛が抜けるほど、まつエクをしている女性がターゲットですから、女子力のある女の子にウケる美意識の高い販売ページになっているのかもチェックしないといけません。

 

このような感じで、悩を解決する商品を選ぶ場合は、選んだ商品でその悩みが正しく解決するのかを把握しないといけません。

なんでも紹介すれば売れるというわけではないのです。

 

記事を書く

記事のテンプレートを作ろう

いきなり記事を書くのもよいのですが、最初にテンプレート(雛形)を決めておくと、後々の作業が楽になります。

テンプレートは、WordPressのプラグイン「TinyMCE Templates」で簡単に作る事ができ、記事作成のときに読み込む事ができます。

 

ジャンルやキーワードによってテンプレートは変わる

ひと口にテンプレートといっても、全て同じというわけではありません。

たとえば、記事タイトルに商品名そのものを入れる場合と、悩みや願望に照準を合わせる場合とでは全く異なります。

 

※記事テンプレートの具体例は、拙著「月3万円稼ぐアフィリエイト実践教室」の第9章に詳述しています。あわせてご参照ください。

 

 

商品名狙いの記事テンプレート

商品名で指名検索してくるお客さんは、その時点ですでに購入意識が高い場合が多いです。

あとひと押ししてほしくて、自分を納得させる理由になるものを調べているわけです。

本当は買いたくてウズウズしているかもしれません。

この場合は、記事の冒頭で広告へ誘導すると、今すぐ欲しいお客さんはここで購入してくれます。

このような記事の構成が望ましいです。

 

文字数は最低でも2000文字以上は欲しいです。

商品名狙いのアフィリエイト記事は、ライバルも同じくらいの文字数です。

上位表示させることを考える、ライバルより少しでも文字数が多い方が好ましいです。

 

また、記事を読み進めたお客さんが、記事の途中で「買いたい」と思ったときにすぐに広告へ誘導できるように、適度な間隔で広告を貼っておくと購入率も上がります。

 

悩み解決・願望の達成が目的の記事のテンプレート

商品名狙いの記事のように、冒頭ですぐに広告へ誘導しようとすると失敗します。

悩みや願望がある人は、広告の売り込みを嫌います。

その悩みの解決や願望の達成に、なぜその商品が役立つのかを、納得のいくように説明(説得)する必要があるからです。

 

それを考えると以下のような構成が望ましいです。

 

まずは悩みや願望への共感で信頼を得ます。

そして、悩みの解決方法や願望達成方法の提示、そのための商品やサービスの紹介という流れです。

ポイントはいきなり商品を紹介しない(売り込まない)ことです。

 

ロングテール戦略を意識しよう

ライバルの強いキーワードはあえて狙わない

たとえば、商品名そのものずばりのキーワードで1位になれたらたくさん稼げるのは明らかですが、強烈なライバルがたくさんいて一筋縄ではいかないこともまた明らかです。

ライバルの強そうなキーワードは狙わずに、ニッチな少数のお客さんを狙っていくことで、成約率をあげることができます。

検索回数は少なくても、濃いお客さんを集めることができるからです。

特にあなたが実際に体験してきたことや、悩み・コンプレックスなどは、ニッチなキーワードが無限に出てくるものです。

記事の作成に慣れてきたら、ロングテールを狙ったニッチなキーワードで記事を書いてみましょう。

少ないアクセスでも、成約していくようになるはずです。

 

スマートフォンを意識しよう

成約の8割はスマートフォンユーザー

スマートフォンの普及率が年々増加しています。

2016年7月の調査では、70%以上の人がスマートフォンユーザーであることが分かりました。

アフィリエイトのメインターゲットとなる10代後半から30代では、80%以上が日常的にスマートフォンを使っています。

スマートフォンが普及すると同時に、自宅にパソコンを持っていない若い世代が増えているとも言われています。

 

この調査結果と連動するように、アフィリエイトでも多くのジャンルでスマートフォンからの成約が格段に伸びています。

美容や健康関連、求人などを中心に、ジャンルによっては80%以上がスマートフォンからの成約という広告も少なくありません。

 

Googleもスマートフォンを重視する方針を発表しています。

今後は一層、アフィリエイトでもスマートフォンユーザーを意識したコンテンツ作りが重要になります。

 

必ず作成した記事を実際にスマホから見てみる

スマートフォンユーザーを意識する上で一番大切なのは、実際にスマートフォンからブログやサイトを見てみることです。

 

あなたがスマートフォンから何かを検索した時に、その記事が「見やすい」と思えば読み進めますが、「見にくい」と感じたらすぐにバックボタンで離脱して、もっと読みやすいものを探しに行きますよね。

多くのスマートフォンユーザーも全く同じ動きをしています。

 

ブログの記事を作成したら、スマートフォンの検索窓にあなたのブログURLを入力して、実際にどのように見えるかをチェックするようにしましょう。

 

スマートフォンを持っていなかったり、パソコンからチェックしたい時には、Google Chromeというブラウザを使い、拡張機能の「Mobile layouter」というシミュレーターを使います。

あたかもスマートフォンでアクセスしたかのように偽装できます。