【前編】CFO CONSULTING SUMMITセミナーレポート

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アフィリエイターにとって、切っては切れないのが「資金」のお話。

2017年5月24日(水)の行われたCFO CONSULTING SUMMITでは、そんな悩ましい資金の集め方などのお話と、アフィリエイトでの成功事例などを主軸としたセミナーを行いました。

まずは、The CFO Consulting 株式会社 代表取締役社長 鈴木大徳より、資金の集め方や金融機関との付き合い方についての解説いただいた【前編】をお届けします。

どんな時にアフィリエイターはお金が必要なのか?そして、アフィリエイターがお金を借りづらい現状があるのは何故なのか?

アフィリエイトをすればするほど、至る場面で資金が必要になります。

例えばサイトを構築する費用、サイトへ誘導をかけるために必要な広告費用、そして、各種外注費用やツール費用など、上げれば枚挙にいとまがありません。

 

手元に潤沢な資金(現金)があれば、良い案件に巡り合った時にすぐにでも施策を実行することが出来るだけでなく、事業の拡大についても早い段階で軌道に乗せることが可能です。

あらかじめ財務基盤を整えておくことによって、例え1人で事業をしていても金融機関から信用が得られ、資金も調達しやすくなります。

 

資金調達、つまり現金を増やす方法として真っ先にあげられるのが、銀行などの金融機関でローンを組むということです。

しかし、実情としてはいざアフィリエイターの皆様が金融機関からお金を借りようとすると、非常にシビアな現実が待っています。

 

理由の1つ目は、アフィリエイト自体が飲食店のように分かりやすい事業形態ではないこと。

2つ目がどんな規模であれ、「1人でやっている」と思われること、そして3つ目が一部の心無い人たちによる派手なふるまいでの風評などが起因しています。

 

金融機関がお金を貸すのは、大前提として個人が対象ではなく、「企業や事業へ貸し出す」という概念が一般的です。

だからこそ、アフィリエイターの皆さんが事業のスケールのためといった意図や、広告出稿の元手のために資金を集めるには、金融機関側に事業っぽい・企業っぽい見せ方をする必要が出てきます。

 

そこで、しっかりした財務諸表や決算書が必要になってくるというワケです。

 

どのようにして、アフィリエイターは金融機関から融資を得られるのか

最初は金融機関に借入の交渉にいくと、ほぼプロパー融資(※銀行外の別の保証機関を通さず、直接借り入れる方法)をしてくれるところはありません。

融資にも種類があって、最初は保証協会に保証人になってもらって融資を受けることがやりやすいです。そして、これをどうやって使っていくかが重要なポイントになります。

 

保証協会とは、国の保証制度のことです。分かりやすく言うと、連帯保証人に似たようなもので、金融機関からすると保証協会からの保証が付くから融資しても大丈夫かなという判断が出来るので融資が受けられやすいのです。

もし、融資を受けた皆さんが返済出来なくなっても、その債務は保証協会が責任をもって回収していくという理由もあります。

 

個人事業主や、まだスケールの小さい会社や事業の創業を助ける良い制度と言えますが、これにはメリットばかりではなくてデメリットもあります。

 

それは、この制度には金額の上限枠及び、借りる回数に制限があるのです。

例えば、1度借りたときから、半年後に更に大きくするために追加で資金が必要になっても、「半年前に貸しましたよね」で話が終わってしまうのです。

これは、どの金融機関に頼んでも、最終的にたどり着く窓口が以前に借りた同じ保証協会なので、そうそう同じところから何度も、そして欲しい時にそれ以上の金額が出せなくなってしまうのです。

 

ですから、使い方が大事になっていきます。

保証協会から借りたお金を使っている間にうまく信用を勝ち得たり、もしかしたら、そのまま金融機関との交渉で保証協会とセットでプロパー融資をするという話に運べることもあり得ます。

お金を集めるためには、皆様の成長のステージに沿ってうまく金融機関を一緒に育成していくことが必要になってくるのです。

 

つまり、最初に借りたお金で、しっかり予算管理や資産表、成長計画を作り、実績をだしていく―――例えば、今年は3000万円くらいの売上になるので、利益10%で300万円ということを明示するのです。

それに対しての決算書・資産表を、月次や四半期でちゃんと締めて、それを金融機関3・4行に継続して説明していく。

たった300万円でも、その利益が2年続けば、5000万円から1億円の資金調達につながっていきます。

なるべく経費を使い、税金を少なくしたいという心理が働きがちですが、しっかりと利益を出して会社にお金を残していくことが重要なのです。

これが、成長に必要な資金を集めるに当たって、企業のように計画しながら金融機関からの信頼をつくり・育てていくということです。

 

また、借り入れで発生した利息は経費と考えます。

 

例)借入1,000万円 年利2%だとすると、年間の利息は20万円。

⇒それ以上の利益を生み出すことは難しくないと言える。

 

このように、時間をかけて自己資金を貯めて投資するよりも、金融機関から資金を調達して利息以上に売上・利益を獲得すれば金利は特別に問題視するようなことではなく、何よりも資金力があるからこそ短期間で大きく事業を成長させることが出来ます。

 

やってはいけない財務諸表・決算書の作り方と頼れるCFOの重要性

より多くの資金を借りて現金を増やすには、先ほどから触れている財務諸表・決算書の整備が大切です。

ここで、決算書・財務諸表管理においてやってはいけない悪い例を一部ご紹介します。

 

・実際の経営活動が財務諸表に反映されていない

・事業をやっている社長自身が、P/L・B/S、決算書を見る機会が年に1回程度で説明ができない

・赤字決算を平気で組んでいる

・売上を税込で考えている

・長期、短期戦略的に決算書を作成していない

・減価償却を理解しておらず、固定資産台帳を確認していない

・借入金の内容(プロパー融資なのか、保証協会からの融資なのか)を把握していない

 

・・・などといった例が挙げられます。また、専門家(税理士や会計士)に任せることはもちろん必要ですが、全くの任せきりではなく、CFO(最高財務責任者)をしっかり置いたり、自分でもある程度はしっかり読めて・把握できるようにすることが大切です。

専門家も色々な人がいるので、ただの節税などといった観点だけではなく、事業をスケールさせるための経営としての観点をもった人を置くと良いでしょう。

 

――――――――このあと、実際に資金調達をして事業拡大に成功した3社のパネルディスカッションが行われました

スタークラフト株式会社 中倉大吾様

メディア事業(アフィリエイト事業)におけるキャッシュの重要性についてお話しいただきました。

手許に潤沢な現預金が無いと売上が上がれば上がるほど売掛金が増えてしまいます。

そうすると、手元のキャッシュが無くなり、良い案件に巡り合えても投資が出来ず、機会損失が生まれるという悪循環が発生してしまいます。

手許に潤沢な現預金があれば、会社に財務基盤が作れることによって長期的視野でビジネスを展開し、長期の投資・回収モデルの構築も可能です。

この流れが短期間でつぶれない会社を作ります。

 

株式会社シャリオン 角田 哲平様

ホワイトニング機器の製造・販売を行っており、今後EC事業を展開されます。

今後ホワイトニング関連の商品を拡大していくための施策について話していただきました。

調達した予算をEC、自社商品のブランディングに連動させることで規模の拡大をねらっていくとのことです。

アフィリエイター様も新商品「美歯口」に注目ください!

 

スタークス株式会社 上ノ山慎哉様

EC市場の成長を支えるインフラを創ることをビジョンに掲げ、通販カートの導入などを行っています。

ネット通販の物流問題を解決するために、物流クラウドソーシングサービスも運営しています。

成長するEC市場にはインフラ側の活躍も重要なのです。

 

 

――――――――今回の記事を参考に財務を振り返り、今後のアフィリエイトについて考えてみてはいかがでしょうか。

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